「子どもの明るい未来のために」——会社の中と外で
食品メーカーでサステナビリティの仕事をしながら、副業ではコーチとしてワーキングマザーとして向き合う。後藤愛さん(40代)の平日と週末には、一見別々の顔があります。けれど二つの仕事は、同じ一本の軸でつながっていると言います。

「子どもの明るい未来のために、心と心がつながる世界をつくる」
自己革新コース6期生で言語化した、後藤さん自身のパーパスです。
会社を辞めて新しいことを始めたのではありません。会社の中でも外でも、このパーパスを軸に活動を広げてきた——それが後藤さんの選んだ道でした。
「このままでいいのか」が消えなかった
受講を考えていたのは40代に入った頃。子育てと仕事の往復で日々は埋まり、やるべきことをこなす感覚で毎日が過ぎていきました。仕事に不満があったわけではありません。それでも、子どもを寝かしつけたあとの静かな時間にふと、「私はこの先、何のために働くのだろう」という問いが浮かぶ。その問いに答えられない自分がいました。
会社の同僚に話すことでもなく、家族に相談することでもない。誰に言うでもないまま、その問いを何年も抱えていました。
申し込むまでの迷い
費用と時間。何より、子育てと仕事で手一杯の中で本当に続けられるのかが不安でした。「今じゃなくてもいいのでは」と何度も思いました。
決め手になったのは、前の職場で同僚だった友人が、Project MINTで第1期生で学んでいたことでした。彼女がMINTに入ってから大きく行動が変わったのを目の当たりにして。自分の言葉で「これがやりたい」と語る姿を見て、「この人たちと同じ場所に立ちたい」と思いました。
プログラム期間中に、起きたこと
転機になったのは、1on1のセッションでした。これまでの人生を並べて話すうち、自分でも意識していなかった一貫したテーマが浮かび上がってきた。子どもの頃から、人と人の間にあるものを大切にしてきた——その気づきが、後のパーパスにつながっていきます。
同じ6期生のクラスの仲間からかけられた「後藤さんの話し方って、相手の中にあるものを引き出そうとしているよね」という一言が、今も残っています。
見出したパーパス
子どもの明るい未来のために、心と心がつながる世界をつくる
この言葉が出てきたとき、新しいものを作ったというより「ずっとそこにあったものに、やっと名前をつけられた」という感覚でした。
会社を辞めずに、活動を広げる
本業では食品のサステナビリティに携わり、持続可能な調達をテーマに、社会課題への対応だけでなく顧客への提案や商品価値につなげる活動を進めています。副業ではコーチとして、仕事や子育てに向き合うワーキングマザーを中心に、その人らしい生き方や働き方を考えるための対話の時間を提供しています。
修了後の最初の一歩は、社内で持続可能な調達に関わる仕事に自ら手を挙げたことでした。そして少しずつ、副業としてのコーチングを始めていきます。
パーパスを見つけて変わったのは、仕事の内容よりも「仕事の捉え方」だったと後藤さんは言います。同じ業務でも、これは自分のパーパスのどこにつながっているのかが見えるようになった。会議での発言も、人との関わり方も、判断の基準が「会社にどう評価されるか」から「自分は何を大事にしたいか」へ移っていきました。
今も、迷いながら
組織の役割や期待と、自分が大切にしたいことの間で迷うこともある。将来的には独立も考えているけれど、生活や家族との両立も含め、会社を辞めるまでに何を準備しておくべきか——まだ模索している途中だと言います。
個人のパーパスと企業のパーパスはどうつながるのか。社員一人ひとりの思いを、組織の力や事業の価値にどう変えていけるのか。答えはまだ出ていません。けれど問いを持ち続けていること自体が、パーパスを生きるということなのかもしれません。

同じ場所にいる、あなたへ
「会社を辞める勇気がないから動けない、と思っていました。でも、辞めるか辞めないかの前に、自分が何を大事にしたいかを言葉にすることが先だった。それが分かってからは、今いる場所でもできることがたくさん見えてきました。自分を大事にしたい方はおすすめのプログラムです。」



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