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パーパスの見つけ方──人生の原体験・価値観・未来から言語化する方法

6 日前
読了時間: 7分
パーパスの見つけ方

「パーパスを見つけたい。でも、何から考えればいいかわからない。」


これは、Project MINTでパーパスについて対話するときにも、よく聞く言葉です。


そもそも、自分のパーパスを一言で答えるのは簡単ではありません。

なぜなら、パーパスは「好きなもの」だけでも、「得意なこと」だけでも、「将来の夢」だけでもないからです。


パーパスは、これまでの人生で意味を感じてきたこと、繰り返し大切にしてきた価値観、これから実現したい方向性をつなげながら、少しずつ言葉にしていくものです。


研究でも、Purpose in Life は人生の意味や意図、目標への方向性、自分を超えた何かへの志向など、複数の側面を持つ概念として整理されています。


この記事では、一人でも取り組めるパーパス探索の方法を紹介します。


まず、「パーパスを探そう」としすぎない

パーパスを見つけようとすると、


「自分は社会に何を残したいのだろう?」

「人生の使命は何だろう?」


と、いきなり大きな答えを出そうとしてしまいます。


でも、最初から立派な文章をつくる必要はありません。

むしろ、

「なぜか心が動いた」

「これは嫌だった」

「もっとこうなればいいのにと思った」


という小さな記憶の中に、パーパスの原石が隠れていることがあります。

だから、まずは過去に戻ってみましょう。


パーパスの見つけ方

STEP 1.人生の「心が動いた瞬間」を振り返る

人生を時系列で振り返ってみます。


幼少期。

学生時代。

最初の仕事。

転職。

大きな出会い。

失敗。

成功。

人生の転換点。


それぞれの時期について、

「一番うれしかったことは?」

「一番苦しかったことは?」

「夢中になっていたことは?」

「誰かに言われて嬉しかった言葉は?」

「なぜか、何度も繰り返していることは?」

と問いかけてみます。


ここで大切なのは、出来事を思い出すことだけではありません。

「その経験の中で、自分は何を大切にしていたのか?」

を考えることです。


STEP 2.ライフログから価値観を見つける

Project MINTでは、人生の出来事を振り返る方法として「ライフログ」を使います。

横軸に年齢や年代を置き、縦軸にその時期の感情や充実度を置いて、自分の人生を一本の線として描いてみる。


すると、

「この時期はすごく充実していた」

「ここでは強い違和感があった」

という波が見えてきます。


そこから、

「なぜ、ここは嬉しかったのか?」

「何が満たされていたのか?」

「逆に、何が奪われたときに苦しかったのか?」

を考えていきます。


たとえば、

「文化祭で仲間と一つのものをつくったときが楽しかった」

という記憶があれば、その奥に、

「協働」

「創造」

「一体感」

「誰かと何かを生み出すこと」


といった価値観があるかもしれません。


出来事の奥を見ると、自分の人生に何度も登場しているテーマが見えてきます。


STEP 3.「魔法の杖」があったら、何を変える?

Project MINTで紹介している問いの一つが、「魔法の杖」です。


もし魔法の杖があって、自分の力では変えられないことまで変えられるとしたら。

自分の家を変えるなら?

職場を変えるなら?

地域を変えるなら?

社会を変えるなら?

世界を変えるなら?


あなたは、何を変えたいでしょうか。


そして、なぜそれを変えたいのでしょうか。

「子どもがもっと自由に学べるようにしたい」

「高齢者が孤立しない社会にしたい」

「誰もが自分らしく働ける環境にしたい」

「自然と人間が共存できる社会にしたい」

など、答えは人によって違います。


大切なのは「何を変えたいか」だけではなく、「なぜ、それが気になるのか」です。

そこに、自分が大切にしているものが表れることがあります。


STEP 4.「考えうる最高の自分」を想像する

10年後、20年後。

もし人生が可能な限りうまくいったとしたら、どんな人生になっているでしょうか。

どこに住んでいるでしょう。

誰と一緒にいるでしょう。

どんな仕事をしているでしょう。

何に時間を使っているでしょう。

周囲から、どんな人だと言われているでしょう。


ここでも、「年収はいくら」「肩書きは何」といった表面的な成功だけではなく、

「なぜ、その未来が嬉しいのか?」


を考えます。

未来を想像することで、自分が本当に大切にしているものが見えてくることがあります。


STEP 5.自分の価値観を言葉にする

「なぜかこれが好き」

「なぜかこれは嫌い」

という感覚を、価値観の言葉に変えてみます。


たとえば、

自由。

挑戦。

安心。

美しさ。

愛。

成長。

学び。

創造。

貢献。

つながり。

好奇心。


そして、

「その価値観は、いつから大切なのか?」

「その価値観が満たされた経験は?」

「逆に、その価値観が損なわれた経験は?」

まで掘り下げます。


「学びが大切」というだけでは、まだ抽象的です。

「知らない世界に出会い、自分の見方が変わる瞬間が好き」

となると、より自分らしい意味が見えてきます。


STEP 6.ポジティブな感情も手がかりにする

パーパスを考えるとき、苦しかった経験ばかりを見る必要はありません。

「感動した」

「誇らしかった」

「ありがたかった」

「夢中になった」

「畏敬の念を感じた」

そんな感情にも注目してみましょう。


特に、

「なぜ、私はこの出来事にこんなに心を動かされたのだろう?」

と考えることで、自分が本当に大切にしている価値観や、人とのつながりが見えてくることがあります。


Project MINTでも、感情を入り口に価値観を掘り下げるワークを行っています。


STEP 7.誰かと対話する

ここまで一人で取り組んだら、ぜひ誰かに話してみてください。

なぜなら、自分にとって当たり前すぎることは、自分では価値だと気づきにくいからです。


「今の話を聞いていると、あなたは○○をすごく大切にしているように見える」

そんな言葉をもらうだけで、自分の中でバラバラだった経験がつながることがあります。


パーパスは「一人で考えて、完成させる文章」ではありません。

対話を通じて、自分の言葉を発見していくプロセス

でもあります。


STEP 8.最後に「これから」に接続する

過去を振り返っただけでは、まだパーパスは完成しません。

最後に、

「これを、これからどう生かしたい?」

を考えます。

仕事で生かす。

家族との関係で生かす。

地域で生かす。

副業で生かす。

プロボノで生かす。

学びに生かす。

どんな小さな方法でも構いません。


パーパスが「人生を動かすもの」になるためには、行動との接続が大切です。


パーパスは、美しい一文にしなくていい

パーパスを言語化するとき、

「完璧な一文にしなければ」

と考える必要はありません。

最初は、

「人の成長に関わりたい」

「新しい世界を知りたい」

「誰かの孤独を減らしたい」

くらいでも十分です。


行動し、対話し、振り返る中で、少しずつ言葉を磨いていけばいい。


パーパスは、完成品ではなく、進化していく仮説でもあります。


パーパスを見つけることは、人生を振り返ること

これまでの人生の中には、自分が何を大切にしてきたのかを教えてくれる材料がたくさんあります。

嬉しかったこと。

悔しかったこと。

夢中になったこと。

誰かとの出会い。

どうしても変えたいと思ったこと。

「こんな世界だったらいいのに」と願ったこと。


それらを一本の線として見ていくと、自分の中に繰り返し現れてきたテーマが見えてくることがあります。


それが、パーパスの原石です。


→ パーパスそのものの意味を知りたい方はこちら「パーパスとは何か?」


→ 見つけたパーパスを仕事でどう生かすかはこちら「パーパスと仕事|転職しなくてもできるジョブクラフティングとは?」


→個人のパーパスと会社のパーパスの違いを知りたい方はこちら「会社のパーパスと、自分のパーパスは同じじゃなくていい」





Project MINTは、「人生100年時代に、パーパスとともに生きる大人を増やす」ことをミッションに、ミネルバ大学の教育メソッドをベースにした学びを提供しています。これまで250名以上が修了し、ニューヨーク・タイムズ、Forbes Japanにも掲載されました。

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