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50代からのパーパス──「これから何をする?」を考える人生の再設計

6 日前
読了時間: 6分
50代からのパーパス

「これまで仕事を一生懸命やってきた。

でも、これからは何をしたらいいのだろう?」

50代になると、そんな問いを持つ人が増えてきます。


役職定年が近づく。

子育てが一段落する。

親の介護が始まる。

会社での役割が変わる。

これまで積み上げてきたキャリアを、これからどう生かすのかを考える。


こうした変化の中で、「第二の人生」「セカンドキャリア」という言葉が使われます。


でも、Project MINTでは、50代以降を単なる「第二の人生」とは考えません。


これまでの経験を土台に、これからの自分にとっての意味や貢献をあらためて問い直す時期

として捉えています。


50代からパーパスを考える意味

心理学のPurpose in Life の研究では、人生の意味や方向性は、社会的役割や人との関係、生活環境の変化とともに変化しうることが示されています。


特に中年期から高齢期にかけては、仕事や家族における役割が大きく変わるため、

「自分は何のために生きるのか」

という問いが、あらためて前面に出てくることがあります。


つまり、50代からパーパスを考えるのは「遅い」のではありません。


むしろ、これまでの経験を統合し、これからを再設計するタイミングだからこそ、意味があります。


「肩書き」を失ったとき、自分には何が残る?

会社員として、

部長。

役員。

マネージャー。

専門職。

経営者。


そんな肩書きを持っていると、いつの間にか、

「自分=仕事上の役割」

になっていることがあります。


ところが、役職がなくなったとき、

「自分には何が残るのだろう?」

と感じることがあります。


そこで考えたいのが、

「私は、肩書きではなく、何を通じて社会に価値を届けたいのだろう?」

という問いです。


これまでの経験。

培ってきた知識。

人とのつながり。

失敗から学んだこと。

自分ならではの視点。

それらは、役職が変わっても消えるわけではありません。


キャリアの「足し算」から「意味の再編集」へ

20代や30代では、

資格を取る。

経験を増やす。

昇進する。

収入を上げる。

という「足し算」のキャリアを意識することが多いかもしれません。


50代以降では、

「これまで何を積み上げてきたか」

だけでなく、

「積み上げてきたものを、何のために使いたいのか」

が重要になります。


たとえば、

営業30年。

人材育成15年。

海外勤務10年。

地域活動5年。

そんな経験があるとします。


これらを別々の経歴として見るのではなく、

「人と人をつなぎ、経験を次の人に渡す」

という一本のテーマとして捉え直せるかもしれません。


これが、キャリアの「棚卸し」から「意味の再編集」への変化です。


50代からのパーパスは「何を達成するか」だけではない

若い頃には、

「何を成し遂げるか」

がパーパスの中心になることがあります。


でも、50代以降では、

「誰に何を渡すか」

「どんな関係をつくるか」

「何を残したいか」

という問いも重要になります。


もちろん、50代でも大きな事業を始める人はいます。


60代から新しい仕事を始める人もいます。

70代から学び直す人もいます。

年齢によって「こうあるべき」という決まりがあるわけではありません。


大切なのは、今の自分にとって何が意味あるのかです。


「これまでの経験」を誰かの未来につなぐ

50代以降のパーパスを考えるとき、ぜひ考えてほしい問いがあります。


「これまでの経験で、誰かに渡したいものは何だろう?」

仕事のノウハウかもしれません。

失敗から学んだことかもしれません。

人との付き合い方かもしれません。

人生で大切にしてきた価値観かもしれません。


あるいは、専門知識ではなく、

「自分ならではのものの見方」

かもしれません。


高齢期のPurpose in Lifeを整理したレビューでは、社会とのつながり、意味のある活動、他者にとって意味のある存在であるという感覚などが重要な要素として扱われています。


つまり、

「自分は何を持っているか」から、「それを誰にどう贈るか」へ

視点を広げてみるのです。


50代からのパーパスは、仕事の外にもある

パーパス=仕事、ではありません。

地域活動。

プロボノ。

ボランティア。

コミュニティ。

学び。

アート。

家族。

友人。

次世代の育成。


これらもすべて、人生の意味につながり得ます。

仕事を続けながら、仕事の外でパーパスを体現することもできます。

会社を辞めなくてもいい。

新しい会社に移らなくてもいい。

まず小さな活動を始めてみる。


その中で、

「私はこれをやっているとき、意味を感じる」

という感覚を確かめていく。

それも一つの方法です。


「これから」を考える3つの問い

50代からパーパスを考えるなら、次の3つの問いから始めてみるのもおすすめです。


1.これまでの人生で、私は何を大切にしてきた?

実績ではなく、意味を振り返ります。

何に心が動いた?

何を守りたかった?

何に違和感を持った?


2.今の自分だからこそ、できることは何?

20代の自分にはできなかったこと。

30代では見えなかったこと。

40代で経験したこと。

今だからこそ使える知恵は何でしょうか。


3.その経験を、誰に渡したい?

後輩。

若者。

地域。

次世代。

社会。

家族。

あるいは、まったく知らない誰か。

「誰に届けたいか」を考えると、これからの方向性が少しずつ見えてきます。


パーパスは「第二の人生」のためだけではない

50代からパーパスを考えると、

「これまでの仕事を全部捨てて、新しい人生を始めなければ」

と思ってしまうことがあります。


でも、そうとは限りません。

これまでのキャリアの延長に新しい意味を見つけることもできます。

今の仕事を少し変える。

若い人を育てる役割を増やす。

副業やプロボノを始める。

地域活動を始める。

学び直す。

これまで培った経験を、別の分野で使ってみる。


パーパスは、「人生をゼロからやり直すためのもの」ではありません。

これまでの人生を肯定しながら、これからの人生につなぎ直すためのもの

でもあります。


人生100年時代、パーパスは何度でも更新できる

Purpose in Life は、人生全体を通じて研究されているテーマです。

高齢期のレビューでは、purpose が加齢に伴って低下する傾向を報告する研究がある一方で、意味ある役割、活動、社会への貢献を持つことで、年齢を重ねても purpose を経験できる可能性が示されています。


だから、

「もうこの歳だから」

ではなく、

「この歳だからこそ、何を大切にしたいのか?」

と問い直してみる。


それが、50代以降のパーパス探索の出発点になるかもしれません。


これからの人生を、「何を残すか」から考える

人生の前半は、

「何を得るか」

を考えることが多いかもしれません。

でも、人生の後半では、

「何を渡すか」

という問いが加わります。


知識。

経験。

愛情。

技術。

文化。

人とのつながり。

勇気。

問い。


それを誰かに渡したとき、自分のこれまでの人生の意味が、別の形でつながっていくことがあります。


Project MINTでは、パーパスを「個人の内側だけのもの」ではなく、他者や社会との関係の中で体現していくものとして捉えています。


→ パーパスそのものの意味はこちら「パーパスとは何か?」

→ 自分のパーパスを見つけたい方はこちら「パーパスの見つけ方」

→ 仕事でパーパスを体現したい方はこちら「パーパスと仕事|ジョブクラフティング」


Project MINTは、「人生100年時代に、パーパスとともに生きる大人を増やす」ことをミッションに、ミネルバ大学の教育メソッドをベースにした学びを提供しています。これまで250名以上が修了し、ニューヨーク・タイムズ、Forbes Japanにも掲載されました。

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